第一話 赤頭巾ちゃん

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しばらく歩いていると、慣れ親しんだ道は終わり、※※の前に二つの分岐点が現れました。 いつもならここで家へ引き返すように父親から耳にタコが出来るまで言いつけられている※※ですが、今回は特別です。父親からのGO!!サインを貰っている※※は、意気揚々と月ヨミに手渡された地図を広げました。 地図には隣の山への経路や立ち入ってはいけない場所がとてもわかりやすく描かれていました。しかし、そんな地図の中でも特に※※の意識を引きつけたのは、地図の空いているスペースに所々書かれている『狼注意!!』という言葉と『一目でわかる狼撃退法!!』という注意書きでした。 ※※はゴクリと唾を飲み込むと“狼なんか怖くないさ~狼なんか嘘さ”と『おばけなんてないさ』の曲調で口ずさみながら、気合いを入れ直すと地図に描かれている隣山への入り口へと入って行きました。 _
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