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桜の花びらが舞う。
私の肩くらいまでしかない、色素の薄い茶色の髪がふわふわ揺れる。
新品の制服は少しヘンな感じがする。
小さな緑色のリボンに、中学生の頃はなかったブレザー。
膝上5センチくらいのチェックの、リボンよりも少し薄めの緑色のスカート。
今日は高校の入学式で、みんな校庭に設置してあるクラス表を見てそれぞれの感想をこぼしていた。
…けど、私にはあの大勢の中に突っ込むほどの勇気がなかったため、いまだにクラス表を見れないでいる。
つまり、それに対して感想をこぼすことなど無理だった。
すると、その中に見知った人の姿を確認した。
「美羽…?」
如月 美羽(きさらぎ みう)――私の友達。
そして親友でもある、すごく大事な人だ。
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