プロローグ【序章】

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プロローグ【序章】

結婚前夜。 ここは朝倉家である カラン……… グラスの音が居間から響いた。 大人びた感じの二人の女の子が居た。一人はショートカットの女の子もう一人はリボンを付けたストレートヘアの女の子だ。 「いよいよだね、お姉ちゃん。」 「うん、そうだね。」 由夢と音姫だ。 その居間の一角に、白く純白のドレスが飾られていた。 そう、ウエディングドレスだ。 「由夢姉さん?音姉さん?」 ふと愛理が居間に来た。 「あ、愛理ちゃん、おいで。」 と由夢は満面の笑みで愛理を呼んだ。 「一緒に、飲もうよ」 と音姫。 しかし愛理はお酒が超がつくほど弱いのだ。 「じゃあ、ちょっとだけいただくです」 その誘いは愛理にとってすごくうれしいものである。 家族と居る時間がそこにはあるから。 「愛理ちゃん……絶対に、幸せになるんだよ?」 由夢はしっかりと言った。 「そうだよ、せっかく大切な人と一緒にいれるんだから、幸せにならなくちゃね。」 と音姫も言った。 「はい、愛理、幸せになります。……あのね、由夢姉さん、音姉さん、今まで、愛理といっぱい過ごしてくれて、ここまで育ててくれてありがとうです」 そう、明日には愛理はこの朝倉家から彼の下へと、嫁いでいくのだ 桜がかれ、10年の月日が流れようやくこの時が来たのだ。
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