プロローグ

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夏休みが終わったと言っても、まだ太陽はぼくをじりじりと照らしてくる。 この残暑は、久しぶりに袖を通した制服には合っていないようだ。 汗がだらだらと流れてくる。 しかし周りを見渡しても汗を流している人なんていうのは見当たらない。 そして、悪寒がする。 ようするに、冷や汗が流れているんだ。 それもそのはず、目の前にはこのクラスへの転入生がいる。 いやいや、それだけだったら冷や汗なんて出てこないわけで。 つまり、その転入生がクラス中からの視線を浴びせられてそして発した一言が問題だった。 「俺はこのクラスが嫌いだ」 …はぁ!?
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