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「流鬼…僕の事も、忘れてしもたん?」
とても悲しそうな、声。
「僕、京やで。流鬼と一緒に住んどんのやで。冷蔵庫に、流鬼の好きな小岩井冷やしてあんねん。帰ろ」
早口でまくしたて、京さんが俺の腕を引っ張る。
しかしいきなりいろんな情報が頭を駆け巡って、京さんが何を言ったのか、半分も理解出来なかった。
不意に、引っ張られていた腕が楽になる。
鼻に布を巻いたメンバー…玲汰だったか…が、京さんの手を俺から引き離していた。
「京さん、悪いんすけど」
玲汰が俺と京さんの間に入る。
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