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―――眩しい。
視界はやけに白く明るい。
もうずっと目を閉じていたのか、目を開けるのも痛いくらいだ。
いくつもの白い蛍光灯が俺を照らしている。
目を開けた俺を見下ろす、様々な人影。
「流鬼!良かった…気が付いたか」
やたら背のでかい男が安堵の声を漏らす。
続けて鼻に布を巻いた男が、
「全く、ひやひやすんべ」
と茶化すように笑った。
状況が飲み込めず、言葉を返せずにいると、髪の短い男が口を開いた。
「まあ、無事で良かったやんか」
それぞれの顔を見回す。
―――こいつら、誰だ?
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