D-DAY

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「銃に砂が入らないように常に注意を怠るな! 詰まったらそれまでだぞ! では、海岸でまた会おう!」 ミラーの言葉を最後に艇内は静まり返る。 砲弾によって吹き上げられた海水が頭上に降り注いでも、もはや誰も文句を言う者はいなかった。 この部下達の中の、はたして何人が死から逃れることができるのだろう。 口には出さず、あくまで心の内でぼやく。 上陸開始の合図が出されたのは、その時だった──。
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