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「ランプを開け! 行け!」
けたたましいホイッスルの音と共に船体前部の扉が開け放たれる。
ランプの隙間から外の様子を盗み見た瞬間、眼前の稜線が一斉に光ったのを大尉は見逃さなかった。
直後、敵陣から飛来するおびただしい数の銃弾の嵐が兵士達に襲い掛かる。
海岸線に陣取った敵が、兵員の一番無防備になる上陸時を狙い撃ちにしているのだった。
敵の集中砲火を頭で理解するより先に、ミラーは本能的に首をすくませていた。
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