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”ぱしーんっ”かなり力強い張り手がツオイの頬に飛んだ。
目の前には怒りに肩をわなわなと震わせている。チセイの姿があった。
「ツオイ、お前ガンジョ老師の所で居候している分際でちっとも魔法の修行を真剣にやらないとはどういう了見だ。」
チセイはガンジョ老人の最近の弟子の中ではエリートクラスである。魔法防具の魔法カウンターレベルがLEVEL6なのだ。そんなチセイと違ってツオイはLEVEL1であるからして・・。
「何でだ、答えてみろ、ツオイ。」さらにチセイはツオイに詰め寄る。
「え~っ、だって疲れるモン。」
バキッ と小気味のいい音とともにチセイの右ストレートがツオイの顔面に炸裂する。
「まぁ、チセイ、落ち着け。おぬしは魔法使いになるのであって武道家になるわけではないのだから。」
なんとも訳の分からないガンジョ老師の
慰め方である。
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