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「何だってんだ! お前のせいで追ってたやつ逃がしちまったじゃねぇか……。」
ようやくどいたその女子高生にため息を吐きながら「どうしてくれるんだ?」と詫びを求める蒼輔に女子高生は…
「…すっ…すいません…。なんだかわからないけど、ホントにすいません。」と、素直に深々と頭を下げ謝った。
自らの醜態を晒したというのに、このあまりの素直さと、その愛くるしい表情を見せ付けられては、蒼輔としてもこれ以上女子高生を責め立てるわけにはいかない。
「……まっ……まぁしょうがねぇって。あんまし気にすんなって……」
よくわからぬ女子高生のせいで“やつ”を逃がしちまったのはイタいけど、“絶景”を拝めたのだから良しとしよう……
健全なる男子は、どこまでいっても健全なる男子なのだ。
はぁ~まったく。
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