そして田中は飛び立った

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「俺は、ずっと前から知ってたんだ。田中、お前が地球を守ってるって事をな。」 「なんで・・・。」 「そりゃあ、わかるさ!!親友だからな!!お前、教室で飼ってるあのアメリカザリガニ怖がってるだろ!?それで気がついたよ!!あいつに・・・バ●タ●星人に似てるからなんだろ!!お前は闘うのが怖いんだろ!!違うか!!」 「気がついて・・・。いや、違う!俺は怖がってなんか!!」 田中は怒鳴るが、それが精一杯の強がりである事は誰の目にも明らかであった。 「なら証明してみろよ!!ザリガニにスルメを手渡しでやってな!!」 「それくらい!!!くっ。うう。」 「ほら。見ろ!!ザリガニに餌をやる事すらできないじゃないか!!そんなお前がどうして地球外生命体となんか闘える!!お前は弱虫なんだよ!!」 「なんだとーー!!俺が今までどんな思いで闘ってきたかお前に分かるのか!!」 「ああ。わからないさ!!わからないよ!!だけどな。 お前が闘っている姿を見てて、何にも出来ない自分が嫌だったんだ―!!!」
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