15人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前じゃ話にならんっ!!」
俺は医者の机の上にある内線電話のようなものを見つけた。
「院長をよんでやるっ!!」
焦る気持ちで、なかなか『院長室』とかかれたボタンが見つからない。
「何番だっ!!言えっ!!」
「私がこの病院の院長です」
医者は椅子に座ったまま言った。
「ちっ」
舌打ちをしながら内線電話の受話器を叩きつける。
…………
………
……
…
俺を、あわれむように、そして残念そうに医者は
「お気持ちは分かりますが、どうか落ち着いて、理解して、受け入れてください」
と言った。
最初のコメントを投稿しよう!