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「先生…分かった。俺。死を受け入れるよ。仕方ないよな?いつか人は死ぬんだし」
「……そうですか。よかったです」
医者は初めて笑顔を見せた。
(とは言っても……)
「何をすればいいんだ?」
「大抵の方は遺書を書いて遺言をのこされていきます」
こちらに……っと差し出された茶封筒をもらい、中身を見ると、難しい説明書きが何枚かと白い紙が入っていた。
「あと…どれくらいだ?」
「あと3分半です」
「そうか……」
こんな長い説明書、読んでられない。
そんな時間は俺には残されていない。
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