片岡家2

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「ただいま」 「なぁーんだお父さんかぁー。ってそれは?ケーキ?ケーキの箱っ!!」 香織はやったーっと叫びながらリビングに戻っていく。 「どうしたの急にケーキなんて」 「なんとなく……だ」 「……そう」 夫はしばらく無言でこちらを見てきたから、なんとなく目をそらした。 「お父さんも早く食べようよー」 「わかったわかった」 夫は頭をかきながら、急いで洗面所に手を洗いに行く。
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