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「ただいま」
「なぁーんだお父さんかぁー。ってそれは?ケーキ?ケーキの箱っ!!」
香織はやったーっと叫びながらリビングに戻っていく。
「どうしたの急にケーキなんて」
「なんとなく……だ」
「……そう」
夫はしばらく無言でこちらを見てきたから、なんとなく目をそらした。
「お父さんも早く食べようよー」
「わかったわかった」
夫は頭をかきながら、急いで洗面所に手を洗いに行く。
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