輝く街の片隅で

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「諭、諭は、何、欲しい?」 たどたどしく言葉を紡ぐ芽衣子の耳元で、諭が囁いた。 「俺は、芽衣子の笑顔が見たいな。」 くしゃくしゃになった芽衣子の顔が、最高の笑顔に変わった。 街中のイルミネーションよりも、ペンダントよりも、芽衣子の笑顔が、諭には一番輝いて見えた。
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