輝く街の片隅で

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「お待たせ、寒いでしょ。  ほら。」 諭が手をさしのべて、芽衣子はその手をぎゅっと掴む。 芽衣子の冷えた華奢な手に、諭の温もりが伝わった。 繋いだ手を、諭が自分のコートのポケットへと押し込む。 芽衣子は少し幸せな気分になって、諭に向かって微笑んだ。
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