輝く街の片隅で

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ふと、ポケットに入れられた芽衣子の手の甲に何かが触れた。 固く角張った、小さな箱のような何か。 気になった芽衣子は、隣を歩く諭に問い掛ける。 「ねえ、ポケットに何か入ってる?」 諭は訝しげな芽衣子に視線をやり、にいっと笑った。 何か企んでいるかのような、意味ありげな笑顔を見せている。 「気付いちゃったか。」
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