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「なんだ。でっけー声だな」
抱えた膝に顔をうずめたその瞬間、後ろから声が聞こえた。
驚いて振り向いてみると、そこには見慣れない姿の男が立っていた。
着物のようだけれど、着物の上半身を脱いで腰にぶら下げているような格好に裸足で腰に剣をぶら下げて、切りっ放しに見える中途半端なぼっさぼさの長髪を掻き上げながら。
どう考えても普通の格好ではない。
「・・・誰・・・」
「俺?俺はタケルってんだ」
タケルと名乗ったこの男は、偉そうに両手を腰に当ててニカッと笑う。
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