54人が本棚に入れています
本棚に追加
生きていた時は、ひとりぼっちなんて怖くなかった。
家にはお母さんがいて、お父さんさんがいて。うるさかったけど妹がいて、帰る場所があったから。
今の私には帰る場所もない。あったとしても帰ることすら出来ない。
「だれか・・・」
止まらない涙と嗚咽が次第に大きくなってくる。
呼んだところで誰も答えてくれないのだから、もうやめようと思いながらそれしかできなくて誰かを呼び続ける。
いつかは誰かに届くと信じて、呼び続けるしか出来ないのだ。
最初のコメントを投稿しよう!