寒春

4/60
前へ
/80ページ
次へ
開始とともに握るペンも その先はまるで思い通りに動いてくれない。 緊張と焦りが次第に高まり 吹き出す汗で手が滑る。 周りの受験生の消しゴムやシャー芯の折れる音が さらに俺の不安を煽り 集中なんてちっとも出来やしない。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加