寒春

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試験終了を告げるチャイムと共に 明らかに周りと違い白紙が目立つ答案用紙を提出する。 長いため息のあと、俺は重い足どりでその場を跡にした。 この学校の門をくぐることはもうない。 結果は火を見るよりも明らかだった。 そのためか、あまり落ち込むことはなく 結局 めでたく、そのあと不合格通知が自宅に届き 受験に失敗したことが両親によって伝えられた。 俺の志望校変更は これで3校目となった。
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