📖とらドラ!

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最初から難しい本を紹介すると、「なんだよ、やっぱり読書ってしんどい読み物じゃん」と思われるので、一発目はライトなノベルでファンを鷲掴みにしておくか! ということでとらドラ!をご紹介したいと思います。 ご存知の方々も多いと思います、このとらドラ!ですけれど、この小説はビームサーベルもなけりゃ鉄砲もない、特殊な能力も持ち合わせていない、極々普通の人間しか出てきません。このとらドラ!に関して云えばそれで全く構わないのです。 淡い高校生の恋愛模様を上手く引き出した作品で、それは読んでいる読書は骨髄がとろけてしまう、焦れったい気持ちになり、懐かしみ、そしてポロリと涙をこぼす、そんなお話です。別に泣かせようとして書いているわけはないでしょうが、すんなり恋愛が成就するわけではなく、色々と遠回りをするけれども、結局おまえら不器用だなと思わせる、そんなお話です。 さて、概要ですが。 ヒロインの逢坂大河という女子高生が絵に書いたようなツンデレでして、男子からは怖がられているのですが、しかし背が小さく結構ドジっ娘でそれがまた可愛い。そんなツンツンデレな逢坂大河の前に高須竜児があらわれるわけです。 当初はお互い別々の異性に恋い焦がれていたのですが次第に二人は引き合ってしまう。 またとらドラ!の世界を大いに盛り上げてくれる脇役キャラ(北村祐作・櫛枝実乃梨・川嶋亜美)たちも個性豊かです。 ああ! 焦れったい! という局面が随所に散りばめられて読書を引きずり回す作者が憎らしいですけれど、しかしそれこそが作戦であり、さすがと思わせる、ライトなノベルとしてはなかなか高校生の悩み迷いを描写してくれています。 まあ結局、紆余曲折色々あるのですが最後は……ムハムハ…… 電撃文庫から全十巻ですか確か。それとスピンオフ作品も何作か忘れましたが出ていますので、読み応えはあります。 また作者のあとがきも面白いですねえ。取り敢えずたらこスパが大好きで、終始その話です。 ということですので、ゆゆこ様にはこれからもパソコンのキーボードを打ち続け、ダイエットに励み、この世に作品を送り続けてくださいね。image=384061864.jpg
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