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どうして嫌がらせするの?
って我慢をしていた自分の気持ちを正直に聞いてみた
するとあっちゃんは
顔を真っ赤にして
だって…
私の事…
段々小さい声になっていって
言葉を聞き取ることが出来なかった
話終わったのかあっちゃんは逃げ出しちゃって
その日から一週間ほど
あっちゃんは仕事に来なかった
そしてあっちゃんが久々に仕事場に来たときだった
今までは
これ手抜きだなって誰でもわかるぐらいのセミロングなんだけど寝癖も入って軽くフワッとしている感じだったんだけど
でも今回のあっちゃんは
全然違って
今までつけてなかった香水もつけて
髪もちゃんと手入れしてきてるってわかるし
何より今までなかった天使の輪みたいなのが髪の艶で見ることもできた
そして今まであっちゃんの化粧では見たこともない化粧で
本当にあっちゃん?
って思ったんだけど
声を聞くとあっちゃんで...
一瞬どころか
ずっとあっちゃんを見てる自分がいた
目がたまに合いそうになるとあっちゃんは目を背けて
やっぱり嫌われてるのかって思うけど
それでも目があっちゃんの方を見てしまう自分がいた
仕事も終わり
家に帰る途中の出来事だったいつもの帰り道を通っていた時だった
そこは商店街のど真ん中で
でも時間も遅いし誰もいないし
店だってやってるとこなんて一つもない場所で
後ろから誰かが走ってくる音が聞こえた
静かな場所だったから
小さな音も響き渡って聞こえる
だんだんと近付いてくる足音も近づくにつれて
足音でヒールの音だということがわかった
女の人かってなぜか安心していたら
後ろから両手で僕の目を隠した
まるで
誰だ?って問いかけてる用に感じて
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