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「相変わらず、落ち着きがないな。左。」 横で苦笑いをしているのは、赤いジャケットを着た青年。勿論、顔はない。 「うるせぇよ、――。」 そして、名前は発しても聴こえない。 「君はすぐに怒るな。昔からだ。」 「おめーは昔からしかめっ面で、無愛想だな!」 「君といる時はそうでもないが?」 「分り辛ェんだよ!!」 そう言って、俺達は笑いあう。 いつも、同じ夢。 顔がない、名前が分らない登場人物たちと俺は楽しそうに会話する夢。 そして最後はこうだ・・・。 場面が変わった。
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