5/5
前へ
/14ページ
次へ
「翔太郎!!」 「左!」 「翔太郎ォ!!」 顔のない、男と青年と少年が俺に向かって必死に手をのばしている。 辺りは、火の海だ。 「―!―!―!」 俺も懸命に三人に手をのばしている。・・・名前を死に物狂いで叫びながら。 そこで、爆発が起こり俺の身体は下へ下へと落ちていく。 「お前は、風都を護る風であれよ、――。」 俺は、そう言って笑い、少年らと別のほうへ走り出す。 『JOKER』 『切り札』を手に 「嫌だァァァァア!翔太郎ォォォォオ!!」 少年の悲痛な声を背に・・・。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加