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するとおにーさんはまた、…いや、更に妖しい笑顔を見せて
「…いいよ。始めよう…」
その言葉を合図にもう片方のトンファーを私に振りかざして来て、私はとっさに後ろに下がった。
そこからはもうおにーさんの連続攻撃だった。
私は今何も手にしてない上、この路地という狭い戦場で最小限の動きで風を切る音でトンファーの攻撃に対応するのが精一杯だった…
まいったな…
スピードはこのおにーさんが明らかに上。
私も武器で対応したいけどこの狭い路地じゃ動きにくい…
唯一対応できる手持ちのナイフは下手にトンファーを受けるともう片方のトンファーで隙をつかれる…
……っ!…
トンファーが頬を掠り大きく後ろに下がり距離を取る。
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