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「へぇ…君は素手で戦うとばかり思っていたよ」
『ん?あぁ、さっきのはザコだしね。強い人には到底無理さ♪』
「じゃあ、それが君の本気?」
『いやいや♪まだ少し上があるカナ?』
「ふーん…ま、どうでもいいね…僕は君を噛み殺すだけだ…」
おにーさんはその言葉と同時に私との間を一気に詰め、トンファーを振りかざす。
すかさず私は鎖鎌で受け止めた。鎖鎌を伝い、トンファーの衝撃が腕に降り懸かる。
ったいなぁ…やっぱこれだと力が直で来るからこちらが押されていずれ負ける…なら。
私は空いている鎌を後ろの壁にあるパイプに引っ掛け、繋ぎとなっている鎖を勢い良く引く。
途端、切れたパイプから気体が溢れ、周りは霧の様に立ち込めた---------
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