それは突然やってくる

13/13
11394人が本棚に入れています
本棚に追加
/440ページ
コンコン… 「はい?」 「会長の天龍です。転校生を連れて来ました。」 「あぁ、どうぞ。」 「失礼します。」 「し、失礼します。」 ふふ、海煬、キョドり過ぎだ。 確かにこの理事長室のきらびやかな扉には誰でも驚くと思うが。 金のかけすぎだよな。 まぁ王道だから許すけど。 「ようこそ、神宮学園へ。冴原海煬君だよね。早速だけど、パンフレットは読んだかな?」 「は、はい、読みました。」 この人が、神宮学園理事長の新灯 夜波-シンドウヨナミ-さんだ。 この人を簡潔に説明すると黒髪黒目のワイルド理事長。 補足情報としては、28歳で独身だったと思う。 普通にかっこいいのだが… 「じゃあなんとなくわかるでしょう。説明とばすね。君のクラスは2のSで寮の番号は944だから。はい、これカードキー。あ、もう何も伝えることはないから戻って大丈夫だよ。」 極度のめんどくさがりで、気ままというか、自分勝手というか… 「え、あ、ちょっ…」 ほら、海煬が戸惑ってる。 仕方ない、連れて帰るか。 「ではこれで。理事長、失礼しました。ほらいくぞ、海煬。」 「あ、あぁ。失礼しました。」 「はいはーい。」 海煬ほんとキョドり過ぎ。 …萌える。← あ、中庭行ってないや。 …まぁいっか。 .
/440ページ

最初のコメントを投稿しよう!