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コンコン…
「はい?」
「会長の天龍です。転校生を連れて来ました。」
「あぁ、どうぞ。」
「失礼します。」
「し、失礼します。」
ふふ、海煬、キョドり過ぎだ。
確かにこの理事長室のきらびやかな扉には誰でも驚くと思うが。
金のかけすぎだよな。
まぁ王道だから許すけど。
「ようこそ、神宮学園へ。冴原海煬君だよね。早速だけど、パンフレットは読んだかな?」
「は、はい、読みました。」
この人が、神宮学園理事長の新灯 夜波-シンドウヨナミ-さんだ。
この人を簡潔に説明すると黒髪黒目のワイルド理事長。
補足情報としては、28歳で独身だったと思う。
普通にかっこいいのだが…
「じゃあなんとなくわかるでしょう。説明とばすね。君のクラスは2のSで寮の番号は944だから。はい、これカードキー。あ、もう何も伝えることはないから戻って大丈夫だよ。」
極度のめんどくさがりで、気ままというか、自分勝手というか…
「え、あ、ちょっ…」
ほら、海煬が戸惑ってる。
仕方ない、連れて帰るか。
「ではこれで。理事長、失礼しました。ほらいくぞ、海煬。」
「あ、あぁ。失礼しました。」
「はいはーい。」
海煬ほんとキョドり過ぎ。
…萌える。←
あ、中庭行ってないや。
…まぁいっか。
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