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いい終わるか否かという時になって、スノウに物凄い形相で睨まれた。
何を怒っているんだ、病気は俺のせいじゃないだろ。
「お主……、一体何故そのようなことを今まで黙っておったのだ!?」
あ、そういうことか。
「やっぱり言ったほうが良かったか?」
「当たり前だ!! 何を考えておる!」
スノウは思い切り声を荒げる。
「いや、知ってても知らなくても一緒じゃないか? 今さら計画してたことも日時もずらせないし、やることは変わらないんだから」
もとより障害の一つや二つは覚悟していたんだ。
罹(かか)るかも分からない病気を気にするつもりはない。
「確かにスノウは王女だからな、病気とかにも人一倍気をつけなきゃいけないのは分かっているけど……」
王族の仕事には代役はないからな。大事な御身というやつだ。
「そんなことはどうでも良い! 私はそういうことを言っているのではない!」
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