第四章 ハルボードの実態

16/56
前へ
/202ページ
次へ
「全てを聞き、その上で具体的にどうすればいいのか話し合う。それが計画に参加するということではないのか?」  その言い方はまるで、俺が計画に参加していないかのようだ。  その言い種に俺の苛立ちは更に高まる。 「俺はこの世界に詳しくないから、言われた通りに動いた方がいいと思ったんだ」  計画に参加も何も、俺はスノウに聞かされるまでどうすれば助けられるのか分からなかったのだから。 「それならば尚更すべて聞いた上で動くべきだろう。お主は目の前の出来事だけを聞いて、場当たり的な行動をとっているだけだ。──言われた通りに動く? 確かに今のお主はまるで金魚の糞のように私の後ろにベッタリだ」  フンと鼻を鳴らす。  金魚のフンだあ!?
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1086人が本棚に入れています
本棚に追加