ある日

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ある夜、部屋を出ようとしました。 気がつけば、母さんに嫌われてからなにも食べていないし飲んですらいませんでした。 きっと父さんに頼めば温かいうどんくらいは作ってくれるだろう、と。 隣の部屋で眠っているであろう母さんを起こさないよう、ドアノブをできるだけ静かに回しました。 が、ドアは頑として開いてくれませんでした。 まるで一枚の壁のように揺すっても音すら少しもしません。 どうやら母さんは部屋のドアに鍵かなにかを付けてしまったようです。
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