1人が本棚に入れています
本棚に追加
またある日、父さんが僕が好きなツバキの花を持ってきてくれました。
父さんは部屋の隅に座っている僕に笑いかけて、花を置いて部屋を出ていきました。
ドアが閉まると同時に僕はツバキに駆け寄りました。
花に顔を近づけ、大きく息を吸います。
花粉の香りが僕を満たしていきました。
特に目立った香りもせず、静かにいつの間にか蕾を開き、静かにいつの間にか花ごと散っていく。
僕はそんなツバキの花が大好きです。
最初のコメントを投稿しよう!