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目が覚めると最初に天井が目に入ってきた。
その次に、全身を殴られたような痛みに襲われた。
「うっ…。」
あまりの痛さに濁った声を出してしまった。
「世都!?」
泣きそうな心配したような顔の男がいきなり俺の前に現れた。
その男が俺は誰なのか解らなくて眉間に眉を寄せながら、
「だ…れ…?」
と聞いた。
すると男は更に泣きそうな顔になるとゆっくりとした口調で呟く。
「俺はセツって名前。お前は世都って名前なんだよ?」
彼、セツが言うには俺は大きな事故に巻き込まれたらしい。
その時に全身、特に頭を強く打った為に記憶が無くなったらしい。
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