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第一章~旋律~
この世界「アルフィラーネ」には
高く聳え立つ巨大な塔がある。
その塔の最上階には
天空人が残した天使の遺産がある
と言われている。
だが、誰もその塔に
近づく者はいなかった……
いや……近づけない
と言った方がよいだろう
何故なら塔の周りは
毒の霧のようなものに
覆われていて、近づけば
生物などものの数秒で
命を落としてしまうからだ。
地中に穴を掘ろうにも
塔の周りの地中には
竜の巣窟や毒の霧もあり
どうしようもないからだ。
人は毒の霧をポイゾミストと
呼んでいる。
毒の霧に守られた塔は
「天への階」(てんのきざはし)
と呼ばれている。
そして天への階について
記されてある古代文献には
『人を死に至らしめる死の霧、忌まわしき力に対となる力にて討ち滅び麗しき故郷の姿になりし時、天使…我らに力を与えん。』
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