2:パートナーを迎えましょう

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さっきとは打って変わってルンルンとスキップしそうなぐらいご機嫌な大輝。 「やっぱさ、新入生って初々しくて…いいよなあ」 「変態が」 ぼそっと呟いた声は、届いたのか届かなかったのか。 「着いたー!いるーー!!」 入学式の行われる体育館に到着し、大輝が歓喜の声をあげた。 少しサイズの大きいブレザーに身を包み、まだまだあどけなさの残る顔つきに懐かしさを覚える。 「若いなー」 たった2歳の差なのに、そう思わせるほどの違いをひしひしと感じた。 「モト、じいさんみてぇ」 エロ親父のお前にだけは言われたくないけど。 「今年も可愛い子いっぱいいるわー!」 本当に嬉しそうに、キラキラとした瞳を向ける。 真希はどうした、真希は。 あんまり興味もないものの、ぐるっと視線を巡らせると、じーっとこちらを見てくる大男の視線に気付いた。
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