特別な言葉

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「諭君も、私のこと【芽衣子さん】じゃなくて、特別な名前で呼んで?」 少し間が空いて、照れくさそうに諭が呟く。 「め、芽衣子?」 諭を抱きしめる芽衣子の腕が、一層力強くなる。 芽衣子は背伸びをし、諭の耳元で囁いた。 「でも、さっき【変な顔】って言ったのは許さない。」 「あ、聞こえてた?」 顔を見合わせ、2人は笑った。
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