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特別な言葉

「全然。
　うちも今日ちょっと遅かったから。」

本当は、結構待った。

それでも、芽衣子の笑顔が見られるだけで、諭は充分だった。

「ねえ、諭君ってあだ名ないの？
　昔はこう呼ばれてた、とか。」

突然、芽衣子は諭に問いかける。

しばらく考えたが、諭は芽衣子が求めている答えを見つけられなかった。