特別な言葉

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「あのね、私、【諭君】って呼んでるでしょ?  せっかく彼女になれたんだから、皆とは違う呼び方したいなー、なんて…」 視線を反らし、また俯いた芽衣子の頬は、少し赤らんでいた。 照れた芽衣子を見た諭の顔から、笑顔が溢れた。 その様子に気付いた芽衣子が、慌てて口を開く。 「あ、やっぱり今のなし!  忘れて!  もう、何で笑うの?」
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