留守電

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ファミレスに着いた。 私は懐かしさを感じながら取っ手を引いた。 チャリーン 「いらっしゃいませ~!」 接客用語に慣れた感じの落ち着いた声が聞こえた。 「あ~お久しぶり~!元気~?ケンタ君先に着てるよ~。」 名前まで覚えられていた…教えた記憶が無い為おそらく会話の中で出てきたのを覚えていたのだろう。 ケンタはそれに反応し右手を高く中腰の姿勢で私をまねいた。 「じいさんか!」 「わしゃ元気にしとるよ…」 「なら良し!じいさん腰下ろそうか?」 「おおきに!」 「方言バラバラだから…」 彼は大学の留年生で、私は短大を出た後しばらく経ってから就職した。
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