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「………」
今度はそっちのだんまりの番か。
しかしその目は私を試すように見ている。
命の危機に瀕しているにも関わらずその余裕。
それに苛立ちを覚えた私はやつを促す。
「言いたいことがあるなら言え。聞くだけ聞いてやる。」
「…じゃあ、」
「結婚して?」
「はあ?」
いきなり何を言い出すんだこいつは。
しかも今までの態度を崩した私を面白そうに見ている。
「あなたの強さに惚れました!結婚してくだs「友達からなら。」
思わず答えてしまった。
黙殺すればよかったものを。
「……はい」
と返事をされたからには無かったことには出来ない。
しょうがない。
「私は一之瀬愛華。お前は?」
「!僕は南原伊織。」
「よろしく、伊織。」
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