カゴメ

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「ゆい!!」 ケイは声を張り上げた。 「静かに!先生にバレるよ!」 ケイは、ハッとして口を押さえる。それでもケイは続けた。 「私嫌だって言ったよね?なんでよ」 「でもせっかくこうやってみんないるんだしさぁ!ねっ?お願い!」 周りの友人たちも興味をしめしたのか、みんなでやろうと言い出した。 (こんな空気じゃ…) 「…わかったわよ」 「ありがとうケイ!さっすが!」 みんなのノリに負けてケイは渋々承諾した。 カゴメのやり方はご存知の通り1人を囲いカゴメの歌を歌うというもの。ゆい自身よく知らないのか適当でいいという感じだった。ただ噂通りなら真ん中の人があの世に連れて行かれるというもの。 誰もやりたがらなかったが何故だかケイは、 「私がやる」 と、急に言い出した。 (あれ?私なんで?) みんなも賛同し、ケイを囲い始める。 (待って!私は!) 声を出そうとするのに声が出ない。ケイは突然恐ろしくなり、そのことを解ってほしくみんなを見渡した。その時、ケイの視界に時計が入る。 (0時…今日は7日…)
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