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骨董屋
珍しいものしか置いてない骨董屋さんがある。そこの看板娘に恋をして気を引くために店に入った。
「何かお探しかい?」
部屋の奥から急に声がして肩に力が入る。
中からおばぁさんが声をかける。
(今日はいないのか)「いや特には…」
「ならこれはどうだい?」
見せられたのは一つの木刀だった。
「これは世にも珍しい木刀だよ。なんたってこの白い輝き。まるで真剣の刃のような輝きだ」
「へ~…」
確かに心奪われる程の輝きだ。自然と惹かれた。
「これは普通の木で出来てるんですか?」
「いんや…これはなぁ…」
「あぁ!おばぁちゃん!」
店の戸が開き元気な明るい声が聞こえた。
「あっどうも」
男は照れながら頭を下げる。
「えぇ。さようなら」
「えっ?」
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