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影送り
「ー光と闇が変わる瞬間。影を送ってはいけないよー」
それは、写し身の影、実体の影、そして心の影ー
「ねぇ知ってる?」
「なにが?」
幼なじみの女の子が問いかける。
「影送りっていうのがあるの」
「なんだそれ?」
何かオカルト紛いのことかと思って少し興味が湧いた。
「自分の影おね?十秒間瞬きせずにずっと見続けるの。その後空を見るとね?自分の影が空に写るのよ」
今時の子は外で遊ばない。こういうことを知らない子が多い。彼もそうだった。
「うん…それで?」
ただの子供だましじゃないかと感じた彼は興を削がれてしまった。
「実はこれは昔から死者と合う唯一の方法だと言われていたの」
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