都市の中の個室

序章

【問題意識】

　今では大抵の繁華街でマンガ喫茶とインターネットカフェは目にします。
その数はカラオケやファーストフード店と並ぶぐらい
あるんじゃないでしょうか。
都心に学校や会社がある人は
一度くらいは使ったことがあると思います。

沢山のマンガと、
一個室につき一台のインターネットに接続されたパソコンは当然、
飲食に関しても、
フリードリンクで、
フードメニューも充実してます。
部屋のバリエーションも豊かで、
最近では女性専用個室みたいのもあったり。
あ、
シャワー室もあって、
アメニティも結構揃ってるらしいんです。
まぁこんな感じで、
付加価値がどんどん高まっている傾向にあります。

そんなマンガ喫茶・インターネットカフェも
10年くらい前までは、
個室はそんなにメジャーじゃなかったんです。
喫茶店みたいに、
仕切りもないテーブルに椅子が並んでるだけという、
結構シンプルな店内でした。
ほとんど個室空間は存在してません。
本当に図書館みたい。
そんな時代からかれこれ、マンガ喫茶・インターネットカフェは個室が主流ですよね。
使う私達が好んだ結果なんですが。
じゃあ、なんで都市というオープンスペースで個室を求めてしまうんでしょう？