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「…っ…」 ただ、上司だからとか独身だからだとか、いろんな言い訳しながら見舞いに来ただけなのに。 ガラスの向こうにいる、小さな箱の中に入っている小さな命に何かを感じた。 何か、何なのかは定まらなくて、どう表現したらいいかわからない。 ただただ、この小さな命に俺は、今、教えてもらっているんだ。 目頭が熱くて… 胸が苦しくて… 泣きたいような… 不思議な感覚になった。 こんな、感情になったのは生きてきた中で初めての経験だ。 .
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