一章

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ナイスタイミングっ! 「とにかくごめんっ!」 後ろから泣き叫ぶような声が聞こえたが、無視しよう。 「マジサンキュッ!朱雀っ!」 「貸し1だ。帰ったら晩飯用意しとけよ?」 「はぁ!?今日お前の当番だろ?」 「五月蝿い。それと、鵲先生だ。」 「…はぃはぃ。」 俺を助けてくれたのは、朱雀だった。 ノートの山を持って歩き、準備室に着くと、手が塞がっている俺見て、朱雀がドアを開けた。 「サンキュッ」 お礼を言ってテーブルにノートを置き、出て行こうとすると腕を掴まれた。 「なんだよ?」 「やはり、晩飯は用意しなくていい。」 「マジッ!?やった!」 「その代わり、そこ座れ。」 「は?」 「いいから。」 冷淡な口調で言う朱雀に逆らえず、ソファーに座った。 「ぇ?ぅわっ!!ちょ!」 「五月蝿い。」 ソファーに座ると、朱雀が股に頭を乗せてきた。 「何なんだよ、急に…」 「ただの嫉妬だ。」 .
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