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「?…なんか言ったか?」
「ぃや、」
朱雀が何か言ったような気がしたが、気のせいか、
「てか、眠いのか?」
「ぁあ、昨日の晩、お前が盗ってきたブラックダイアが本物か確かめていたからな…」
「そ、」
「…………」
急に静かになった。
「?」
「鷹凪、お前シャツ開きすぎだ。」
「なんで?」
「見えてる。」
仰向けで俺を見て、片方の腕を自分のおでこにおいてもう片方の手で胸元をツンツンと示した。
俺は、下を見ると白い布が目に入った。
「げっ、いつから!?」
「松永と言い合いしてたときから。」
「もっと早く言えよっ!」
俺が怒鳴ると、朱雀は起き上がり、顔を近づけてきた。
「鷹凪、忘れるな。お前は女だ。いくら男の制服で、言葉遣いだとしても、お前は女なんだ。」
分かってるよ。
「でもそれとこれとは関係ないだろっ!」
「あるさ。」
「ないっ!」
朱雀は俺のシャツに手を近づけた。
「っ!?」
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