一章

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「それより鷹凪、お弁当は?」 「……ぁ゙゙、教室……っ」 はぁ、 戻らないといけないな……、 「じゃ、本当に悪かったな…。」 そう言って、俺は準備室から出た。 《鷹凪、忘れるな。お前は女だ。いくら男の制服で、言葉遣いだとしても、お前は女なんだ。》 ……っ、 思い出したくないことを思い出したな…、 ……女…か、 そんなこと、すっかり忘れてたのに、 思い出させんなよ…、 なんか苛々してきた。 ………よし、 殴ろう。 「てことで、殴らせろ。」 「てことで…ってなんだよっ!!!!」 「頼むよっ!思ったこともないけど友達だろ?」 苛々しながら教室に戻ると、松永が笑っていて、もっと苛ついた。 そして今に至る 「ぃやぃやぃや、今聞こえたからな?」 「いいから、いいから、」 「絶対にいやだっ!」 【バコッ】 「ぁ、」 最悪だ……。 「喧嘩を売ってるのか?」 やっべ… .
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