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俺が殴ったものは、松永ではなく、朱雀が持っている出席簿だった。
「ぁははは…、」
やっぱり松永、殺す。
「まぁいい。席に着け。」
「ぇ?なんで…デスカ?」
「…お昼の時間はもう終わりだぞ。」
…………うっそーん…。
はぁ、今日は最悪の1日だった。
放課後はもう来なくていい。と言われた俺と松永は、普通に家に帰った。
絶対俺、朱雀にいびられるな……、
まぁ、松永を5発殴って満足していたが…、
足りなかったな……、
はぁ、朱雀に怒られるのは嫌だ……、
しかも、もうすぐ帰ってくる時間…、
ぁと5秒…4…3…2…1…
「ただいま。」
「…ぅ゙っ…、」
一秒の狂いもなく毎日帰ってくる朱雀が腹立たしい…、
「ただいま。」
リビングに来て、朱雀がまた「ただいま」と言う。
「おかえり。」
「晩飯、作ったのか?」
「ぁ、ぁあ。カレーだけどな…。食うか?」
「ぁあ。じゃぁ着替えてくる。」
ぁれ?
怒ってないのか?
ぃや、油断は禁物だ。
絶対に何か企んでいるに違いない。
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