序章

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「いつも言っている。お前が知ることじゃない。」 「俺がいなくて奪えるんだったら、言わなくていい。」 いつもの会話。 「宝石店で守られているブラックダイアは、過去に盗まれた事がある。」 「宝石店から?」 「ぃや、ヨーロッパの元貴族からだ。」 「?」 意味分からん。 「はぁ、…だから説明したくないんだ……、」 「ムッ、朱雀の説明が下手なんだよっ!」 これも、いつもの会話…。 「網羅(モウラ)、一度だけだぞ?」 無言で頷く。 「ある日、ヨーロッパの元貴族から輝かしいダイアが盗まれた。…そのダイアはブラックダイア。そのブラックダイアが…」 「分かった!!宝石店にあるんだっ!」 「その通り。」 なるほどね~‥、 つまりは、盗むんじゃなくて盗み返すのか…、 「予告状は?」 「もう出した…。」 「時間は?」 「11時」 はい? 「夜の11時だよなぁ?」 「まさか、朝のだよ…」 今、10時50分だっつーのっ!!!!!! .
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